演劇集団ってなんでしょね(藤代)
けさ、職場で新聞をパラパラと読んでいたらひとつの記事に目が止まった。鳥取を拠点に活動されている、中島諒人さんという演出家の話だ。
コロナで公演が困難になるなか、中島さんの劇団では無観客公園のライブ配信をしたそうだ。同じ時間を共有することが大事だと思い、「生」にこだわったらしい。視聴者からは感謝の言葉も届いたとのこと。
記事の中で中島さんは
「活動しなければ、社会的には姿がないことになってしまいますから」
と語っている。
いま自分が感じている「焦り」に近いものを的確に言葉にしてくださっていて、チクリと胸に刺さる。
コロナのせいで試合も練習もできないサッカー選手は、サッカー選手と呼べるのだろうか。
コロナのせいで稽古も公演もできない演劇団体は、演劇団体と呼べるのだろうか。
サッカー選手なら「契約」という他人に認められた立場があるわけだから、まだ社会的地位があると思う。でも僕たち演劇集団は、僕らが勝手に演劇集団を名乗っているだけで、誰かがそれを保証してくれるわけじゃない。良くも悪くも自分たち次第だから、手離そうと思えば簡単に手離してしまえる肩書きなのだ。
だから僕たちは、演劇集団であり続けるために今できることを模索し続ける。欲を言えば、このご時世をも楽しめような創意工夫ができたらいい。
そんな思いで、Twitterにて動画を定期的に上げていく予定だ。通勤通学、昼休み、寝る前のひととき…ちょっとした隙間時間にTwitterを覗いていただけたらとても嬉しい。何卒。
https://twitter.com/yorunosanpo0315/status/1260525564160425984?s=21