"精神的不調は指導者に必要か?"(医療のつぶやき27 るーにー)
さて、もう一本短期連載を始めてみようかと思う。参考としたのは、「一流の狂気」(ナシア。ガミー)という本である。興味がある方はぜひ一読いただいても良いかもしれない。この本は、サブタイトルにある通り「こころの病がリーダーを強くする」というものである。
まず、初回は「こころの病」のうち、「鬱病」と「双極性障害」について触れたいと思う。(参考wikipedia)
まず、「鬱病」とは気分障害と呼ばれるものの1つであり、抑うつ気分、意欲低下、食欲低下、不眠などをきたす病気である。有病者は世界で3.5億人と決して稀な疾患ではない。しかし、多くの国に置いて治療に繋がっておらず、先進国であろうと適切に鬱病と診断されていないことが多い一方、誤って鬱病と誤診されているケースもある。ただし、鬱病の原因は完全に解明されておらず、一定の治療法は見つかっているものの、こちらも完全ではない。
ここで誤解していけないのは、「抑うつ」という言葉である。「抑うつ」とは、気分が落ち込んで活動を嫌っている状況であり、思考・行動・幸福に影響が出ていることをいう。ただし、これはあくまで状態像である。原因としては、認知症の初期やホルモン動態のバランスでも生じうる。そのため、「抑うつ」というのは、「熱が出た」というようなことを意味すると考えて欲しい。
続いて、「双極性障害」である。これは、俗に言う躁鬱病のことであり、躁状態と抑鬱状態をある一定の期間のサイクルで繰り返すものである。ここで躁状態とは以下のような症状が出現する。
・睡眠欲求の減少
・多弁
・活動の増加
・観念奔放:次から次へとアイディアが出てくる
・快楽活動に熱中:買い物・性的活動など
といったものが挙げられる。
そうすると、「双極性障害」は「鬱病」と「躁病」が混じったものであるから、「躁病」もあるのか?となるが、これは存在しない。筆者は精神医学の専門でもなんでもないので、適当なことを言っていると怒られるかもしれないが(すでに怒られるようなことは度々書いているかもしれないが)、「躁病」とはある意味脳の活動が過剰に行われている状態である。普通の車にスポーツカーのエンジンを積んでいるようなものである。いつか破綻するのだ。
ただ、「気分高揚症」というものはある。これは、軽度の躁と言っても差し支えないだろう。ごく稀に幸運なことに、軽い躁状態のまま、抑うつ状態にならずに一生を駆け抜ける人がいるのも事実である。
この時に頭に思い浮かぶのは、お笑い怪獣である、、、、