ヨルノサンポ団の日記

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小林賢太郎さん引退のニュースを見て(ogrn)

おひさしぶりです。ogrnです。久しぶりすぎてどうやってブログをあげていたかも忘れてしまったけれど、どうしても書いておきたいことがあったので更新しようと思います。

小林賢太郎さんが表舞台での活動を引退されるというニュースが発表されました。仕事中にこのニュースを知ってしまった私は衝撃的すぎてもうなにも手がついておりません。

小林賢太郎という存在を知ったのはたしか高校生の頃でした。ある雑誌の特集で一人舞台「うるう」が紹介されていたことをきっかけに、当時演劇には全く興味のなかった私が、掲載されていた写真から溢れでる独自の世界観と舞台セットのかっこよさに目を惹かれ、帰ってすぐに調べた覚えがあります。

調べていくと彼がラーメンズというコンビ芸人だと知りました。当初「千葉滋賀佐賀の人か」という認識しかなかったのですが、初めて第16回公演「TEXT」を見てとんでもない衝撃を受けました。シンプルな舞台にシンプルな衣装。無駄なものは全くないのに、言葉遊びと2人の愉快なキャラクターにケラケラ笑い、最後のコントで全ての伏線を回収するという演出に鳥肌がたったことを今でも覚えています。

ラーメンズみたいなことがしたい!」と思った私は演劇部に入りました。決して演劇が盛んな学校ではなかったし、私は演技が下手なので舞台に立ったりする機会は少なかったけれど、ラーメンズと同じようなことをしているのがただ純粋にすごく嬉しかったです。

「TEXT」を見て以来、貪り食うように小林賢太郎作品を見漁っていた私ですが、その中でも一番印象的だったのが、KKP「TAKEOFF」です。シンプルなラーメンズの公演とは対照的に、大きなセットに派手な照明、音響が入ったこの公演は演劇の魅力がいっぱい詰め込まれた作品でした。

「大学生になったらこんな大きな舞台をやってみたい!飛行機を飛ばせるような劇団に入るぞ。」と意気込んで入ったのが、当時京都で一番大きかった学生劇団でした。結局在籍中飛行機は飛ばせなかったけれど(笑)、そこで出会った人たちと、社会人になった今でもお芝居を通して繋がれているので、ほんとに高校生のあの時、ラーメンズに出会っていてよかったなと思います。

ニュースをみてふと演劇を始めたきっかけを思い出し、沢山書いてしまいました。表舞台を引退されるのはとっても寂しいですが、裏方は続けられるとのことなので、まだまだ小林賢太郎作品が見れるのが楽しみですね。