紫陽花を見て思い出した話(ogrn)

スーパーの帰り道、紫陽花が咲き始めていることに気がついた。気分的にはまだ3月なのだけど、もうそんな時期なのかと思ってしまう。基本的に桜だとかツヅジだとか、花を見て四季の移り変わりを感じるタイプの人間なので、今年はなんだかタイムワープした気分だ。

紫陽花を見て、昔住んでいた家のことを思い出した。はじめて一人暮らしをしたその家は、少しいりくんだ場所にあって、なかなか道を覚えられない私は、紫陽花の角を曲がった先という覚え方をしていた。しかし、梅雨があけた頃、紫陽花が枯れ(当たり前なのだけど)、突然私は目印を失った。帰れなくなった私は、当時大パニックだったけれど、あの道角の紫陽花は今年も咲いているのだろうか。

少しポエムチックな話になってしまうけど、年々つらさとかしんどさみたいな感覚が薄くなってきているなと思う。Googleフォトが1年前の今日の写真をお知らせしてくれた。何故か泣きはらした顔で友人と映る自分の写真が出てきたのだけれど、何がそんなにつらかったのだろうか。あまり思い出せない。

紫陽花が見つけられず帰れなかった日のことも、いろいろうまくいかなくて友人に泣きついた日のことも、1年後にはどうでもよくなっているのだから、きっと来年もそうなのだろう。来年の今頃、｢そういえば、去年の春はどこにもいけなかったけど、なんやかんやで楽しかったなぁ～｣なんて思い出すはずだ。

とはいえ、楽しみにしていたイベントが延期になったり、中止になったりするのはやっぱり悔しい。今日、中止になったかが屋の単独ライブの払い戻しをしようとしたら、チケットが最前列の席だったことに気がついた。きえ～～来年こそは絶対最前列で見てやる～～～～。