ヨルノサンポ団の日記

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コロナワクチンって結局どうなの? るーにー

結局、ブログをサボってしまった。でも、まあいいかという気持ちも少しある。

 

ところで、最近コロナワクチンが話題だ。ワクチンを打って高齢者が死亡などのチープとも言える見出しをネットニュースで見かけた。ところで、実際のところ現在のコロナワクチンはどういった現状なのだろうか。

 

多くの方はお気づきであろうが、ワクチンには多大な利権が絡むため、偽情報が多い。できる限り世界的に有名な医学雑誌からの情報を記載するように試みるが主観が入ってしまった場合はご容赦いただきたい。

 

現在世界では多数のワクチン開発が行われているが、3大ワクチンとされているのが、Pfizer社、Moderna社、AstraZeneca社のものである。これらのワクチンは既に大多数の人間への接種を行いその効果について論文になっている。原著を読みたい方は以下を参照いただきたい。なお、いずれも会社の報告ではなく、有名な医学雑誌記載の論文である。

 

Pfizer社:

https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa2034577

Moderna社:

https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa2035389

AstraZeneca社:

https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)32661-1/fulltext

 

結論からいえば、Pfizer社、Moderna社のワクチンは18歳以上の成人に対して95%以上の予防効果(AstraZenecaは60-90%)を示している。例えば、Pfizer社のワクチンでは2万人ずつワクチンを打つ群とただの水を打つ群を用意し、一定期間観察したところ、ワクチン側では8人、水側では162人がコロナに感染した。同じような結果がModerna社のワクチンでもわかっている。

つまり、打たなかった場合に生活してた時、100回かかるコロナに対して5回しかかからなくなる計算である。

 

次に、副作用の方はどうなのだろうか。上記の論文でも著名な有害事象は報告されていない(AstraZeneca社は脊髄炎の報告があったか)が、本当に副作用がないかは不安になるところであろう。

 

おめでとう、日本の諸君。アメリカが先にワクチンを大量に接種して実験してくれている。

 

www.cdc.gov

アメリカのCDC/FDA(疾患予防センター、健康食品局 要は、国の偉い機関)がしっかりとデータを発表している。

 

これは、アメリカでPfizer社のワクチンを2020/12/14-12/23に189万人に接種した後の短期的な副作用のデータを出している。

副反応は4000例程度(0.2%)(副反応とは赤くなったり熱が出たり、アレルギー症状が出たり様々なものを含む)、重篤なアレルギーは175例で、そのうちアナフィラキシー(アレルギーの強い版)は21例(11.1例/100万)であった。なお、死亡報告はなかった。

 

上記までが現時点で出ている有名な客観的データである。ここからは個人的な主観を述べていきたい。

 

まず、現時点で接種をためらうような副作用のデータはなく、個人としての予防効果は十分と言える。ただし、ワクチンとはいつの時代もそうだが、かからなくなるわけではないということには注意が必要だ。また、アメリカのデータを見ても短期的な副作用は軽微なものを含めたとしても、0.2%程度である。とはいえ、個人のレベルで考えれば現時点でのデータでは打たない理由が全く見当たらない。

 

次に社会的なレベルの視点で考えよう。集団免疫をこれにより獲得できるかは不明と言わざるを得ない。予防効果が70%以上であれば集団免疫的価値あり、50%以下の予防効果のワクチンは打つ価値がないという報告を読んだことがある気がするが、どこまで新型コロナに当てはまるかわからないため、不明といえよう。

なお、子供についてはデータ不十分で接種については不明としておく。

 

最後にわかっていないことに関して述べておこう。まだ未知の重篤な副作用がないとは限らないという点、あとは抗体依存性感染増強作用が存在するという点が挙げられる。前者は、まだ見つかっていない副作用が存在する可能性がある。それは、今後ゆっくりと現れるものかもしれないし、沢山の人間に打った時に出てくるものかもしれない。ただし、確率は非常に低いものなので、現時点のデータからは慎重に様子を見るしかないとしか言いようがない。後者はやや専門的な内容だが、コロナワクチンがコロナの変異などによって効果を示さない場合に、逆にワクチンを利用して、コロナウイルスにかかりやすくなる可能性がある。(現時点では報告なし)

専門的にはantibody-dependent enhancementというのだが、知らない医師も多いと思うし、知る必要はない。一応、デング熱、はしかのワクチンで報告がある仕組みだ。

 

ただ、結局のところワクチンができたとしても、社会的な協力は不可欠といえよう。95%の予防効果ということは、5%はかかるということは忘れてはいけない。終息のためには、社会的協力とワクチンの2本柱が必要だろう。

 

ただ、ワクチンを打つ頃には、きっと皆の自粛の力によって感染者が減っていくと予想する。そのため、ワクチンの効果を日本人はあまり実感せず、ワクチンとか効かないよね、という記事がまた横行すると思うと、居た堪れない気持ちになる。