天皇賞・春はじまるよ(高品)
最近は自粛という名の引きこもり生活にも慣れては来たものの、家でダラダラ観るスポーツがないというのは自分にとっては割と深刻な問題であります。
スポーツ系なら食わず嫌いせずに何でも楽しく観戦できるのですが、最近やってるのは競馬とか競艇だけなのでそれらばっかりを観て過ごしています。
幸いなことに春は競馬の盛り上がるシーズンで、今年のG1戦線も中々の熱さでございました。個人的にはフランケル産駒のモズアスコットが勝ったフェブラリーステークスとか、デアリングタクトが勝った重馬場の桜花賞などが記憶に残っています。
春のG1シーズンはまだまだ続くのでありまして、5月末のダービーとか上半期最後のグランプリ宝塚記念など毎週のように目玉レースがあるので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
さてそんな本日も15時40分から天皇賞・春というG1レースがございます。このレースの話をば少しばかりさせて頂きたいと思います。
天皇賞は春と秋に行われるG1レースで、優勝の証として皇室から盾が下賜されることから、春の盾秋の盾なんて言われたりもする権威あるレースです。
春の天皇賞の特徴はなんといってもその走る距離にあります。京都競馬場を1周半以上する3200mのコースは日本の古馬G1の中でダントツの長さを誇ります。2番目に長い有馬記念の2500mよりも更に700m長いわけですから、非常にタフなレースであることが分かります。
まあぶっちゃけるのですが、この特異な長さ故に昨今のスピード偏重の競馬界では軽視されているレースでもあります。時代のニーズは早熟なスプリンターで、古馬のステイヤーの頂点を決めるこのレースの価値は年々低くなっています。今回のメンバーも世代最強馬というよりはステイヤーの雄といった感じで豪華な印象は正直ありません。
ただそれはあくまで出る側の話。馬主でもない限り気にする必要はありません。あくまで個人的な感想ですが、競馬観戦で一番面白いのは長距離レースだと思っています。
短距離レースの勝負は一瞬です。1つのミスで有力馬が簡単に脱落していきます。その緊張感は大きな魅力ではありますが、長距離レースに存在する駆け引きはあまり行われません。短距離に比べてスタートからゴールまで3倍近い時間が掛かるおかげで、人馬一体の長い駆け引き、長期戦が存在するのが3000mオーバーのレースの魅力です。単純に観てて面白いです。
今日の15時40分からそんな長距離レースの最高峰が行われます。皆さまもぜひ一度観ていただければ幸いです。私も観ます。
それでは!
私の夢はトーセンカンビーナです。