夢の国で買ったパンツ(藤代)
僕はファッションへのこだわりがない。
むしろ疎いくらいだ。
隠すべきところが隠れていたら最早なんでも構わない。
そんな僕が唯一こだわっているのが「パンツ」だ。ズボンのことをお洒落にそう呼んでいるのではない。正真正銘、男にとって最後の砦となる、あのパンツのことだ。
拘りといっても、ブランドとかそんなんではない。「いかに派手であるか」。それが一番大事だ。大事マンブラザーズだ。
僕のお気に入りはディズニーで買ったやつ。
ミッキーとかドナルドとか、お馴染みのキャラクターが所狭しと描かれた目がチカチカする柄のパンツだ。これを履くとそれだけで気の持ちようが一気に変わる。
仕事で嫌いな上司にガミガミ言われても「お前の見えないころにミッキーがいるんだぞ。隠れミッキーだ!」と強い気持ちで立ち向かえる。
仕事がうまくいかずに悩んだり、涙を流したりしそうな時、このパンツを履いていることを思い出したら、「こんなパンツ履いてるくせに何をクヨクヨしているんだ」と開き直れる。
大人ならば、このパンツを女性にお披露目する瞬間もあることだろう。しかし、そんなのはお構いなしだ。このパンツを受け入れられない奴なんて、こっちから願い下げなのさ!
長々と書いてしまったがつまり何が言いたいのかというと…
昼間からパンツの話してるやつはろくなもんじゃないということだ。