ヨルノサンポ団の日記

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"風邪に抗生物質は必要か1"(医療のつぶやき21 るーにー)

さて、ここから数回に渡って抗生物質について話していきたいと思う。今回は抗生物質について述べ、その後風邪と抗生物質との関係性について述べていこうと思う。

 

結論は先に述べておこう。「風邪(医学的な意味での)には抗生物質は効かない」。

 

これだけのためにブログを数回に渡って更新していく。

 

まず、抗生物質とは何のことであろう。抗生物質wikipediaによると「微生物が産生し、他の微生物の発育を阻害する物質」という風になっている。ただ、人工的に合成されたものも薬としては存在するため、抗生物質は正しい用語に直すと、抗菌薬ということになる。なので、ここからは、抗菌薬という用語で話を進めていく。

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抗菌薬といえば、上の写真の人を忘れてはいけない。そう、アレクサンダー・フレミングだ。彼は、青カビからペニシリンという物質を発見した。これは、20世紀最大の発見の一つとも言われている。漫画「仁」でもこのペニシリンが非常に重要な役割になっていると思うが、それほどのこの薬は素晴らしいものであった

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このペニシリンという物質は、細菌の細胞壁を壊すことによって細菌を退治する。こうして、抗菌薬の歴史が始まった。その後、実に多彩な抗菌薬が開発されていった。セフェム系マクロライド系、アミノグリコシド系、ニューキノロン系、、、今でも新規の抗菌薬の開発は日夜されているが、やや抗菌薬の種類は出尽くした感じがあるのが現実だ。

 

ところで、感染というにはいくつか種類がある。感染を引き起こすものは大きく分けて大きく分けて3種類だ。細菌・ウイルス・真菌である。真菌はいわゆるカビであるが、今回は割愛する。ここで、今回理解していただきたいのは、抗菌薬というのは細菌をやっつけるための薬であるということである。そう、ウイルスには効かないのだ。考えてみてほしい、ウイルスに効くならこんなにコロナウイルスに困っていない。

 

風邪というのは基本的にウイルスによって引き起こされるものである。つまり、抗菌薬、ひいては抗生物質を使ったところで効くわけがないのだ。

 

では、なぜ抗生物質が処方されるのか、また処方されると何が問題なのかを今後のブログで解説していきたい。